第7章 男と女 ※
休むことなく喘ぐビアンカの声が、次第に掠れてきた。
腕にしがみついてくる力が強くなり、絶頂が近いことがわかる。
もう少し……あと少しだけ、この中でひとつに交ざり合いたい。
やっとこの手に抱くことができたビアンカを感じていたい。
放ちたくなる欲を目一杯抑えつけ、ビアンカが昇りつめていくのを目に焼き付ける。
リヴァイの動きに合わせて腰を振るビアンカ。
何と卑猥なのだろう。
そんなこと冷静に考えられる状況でもないのに、ふとそう思う。
「あっ…、リヴァイっ…!もう……だめぇっ…イッちゃ、ぁぁ…!」
一際高い声を出したかと思えば、ビアンカの腰がビクンと跳ねた。
と同時に、肉壁がリヴァイのものを更に締め付ける。
快感の中を彷徨うビアンカを見下ろしながら、リヴァイも堪えていた欲を解き放ち、最後に体を重ね二人は抱き合った。
力尽きて眠ってしまったビアンカ。
何度も見たことのある寝顔。
けれど、こんなにも女の余韻を残したまま眠るビアンカは、初めてだった。