• テキストサイズ

ただの女、男二人【進撃の巨人】

第2章 過去 ※





『ま……、待って…っ!』


クローテの足元に母親がすがり付く。
その姿を、クローテは虫ケラを見るかのように冷たく見下ろした。


『わ…たしが……っ、そこには私が…行くから…!お願い、ビアンカだけは……助けて……っ!』


『てめぇみたいな年増が金になるかよ!!よくもこの俺から逃げようなんて考えたなぁ?ビアンカを売ればてめぇなんかにゃ用はねぇ!!』




次の瞬間―――。




クローテは懐から取り出したナイフで、母親の体を突き刺した。




『…っ!?いやああぁあぁァァっっ!!!
母さんっ!!母さああぁぁあんっ!!!』




母親は地面に倒れ、ピクリともしなかった。
投げ出された体の下には、真っ赤な血溜りがどんどん広がっていく。
泣き叫ぶビアンカの両肩を掴み、クローテは地面へ押し倒す。


『へへっ…売る前に味見しとくか』


『いやっ、いやああぁぁっ!!母さんっ!!返事してぇっ、母さぁんっ…!!』


服が引き裂かれ犯されそうになっていても、ビアンカにとっては母親の生死の方が重要だった。
しかしどんなに呼び掛けても叫んでも、その口が返事をすることはない。



『かあさあぁあんっ!!…っ、あああぁぁぁ!!』



絶叫するビアンカはクローテによって犯されようとしていた。
半裸にされ、局部に勃起したものを当てがわれている。



『うるせぇっ!もうあの女は死んでんだ!黙って犯られろ!』


クローテが手を振りかざし、勢いよく平手を打とうとする。
が、咄嗟に身構えたビアンカの頬には、いつまでたっても衝撃はやってこない。


/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp