【銀魂】第一印象ってのはあてにならないから気を付けろ。
第2章 旧友
部屋に入ると、さっそく新八が話を
切り出す。
「それで、依頼というのは?」
銀時はソファに座ると、早々に下ネタを
ぶっこんできた。
「ケツの穴は貸せねえな」
「いや、なにいってんですかアンタ」
「そうアルね。銀ちゃん掘られるネ。」
「オイイイイイ!!!
銀さんがにゃんにゃんしてるとこ、
テメーらは見てえのか!?え!?」
「え、嫌アル。」
「速答かいいいいい」
開始早々グダグダトークを続ける
三人に、客は苦笑する。
『うふふ…楽しいね。』
「す、すいません!」
『いや、良いんだよ。
見てて楽しいし。』
「依頼、教えろよ。穴はダメだがな」
にやっと笑う銀時。
それをまっすぐ見、そして客は告げた。
口を弧に歪ませて。
『高杉晋助…。って奴分かる?』
銀時の顔に青筋が走る。
こっそり腰の木刀に手をかけた。
さすがに異変に気がついたのか、
新八神楽も武器に手を伸ばしかけていた。
『その様子じゃあ、知ってるみたいね。』
「…何者だよ…おまえ。」
『何者か、ね…。
そんなもん、私が知りたいよ。』
ふっと悲しそうに笑う客を見て
一瞬、迷いが生じる。
しかし、次の一言で迷いは吹っ飛んだ。
『松陽先生、残念だったね。』
刹那、銀時は客を斬っていた。
過去を否定された気分だっ…。
息を荒くし、身体をふらつかせる。