【銀魂】第一印象ってのはあてにならないから気を付けろ。
第2章 旧友
天気は曇天、心も曇天。
オープニングも曇天。
「ふぁぁあぁあ…。
眠ぃよ…めんどくせえよ…
何がめんどくさいって、あれだよ。
…あー、めんどくせ!」
結野アナの天気予報を見ながら、
甘めの饅頭を口にし、盛大にあくびを
する銀時に二人は呆れていた。
「だらしないネ、銀ちゃん。」
「仕事がないからってダメですよ!」
「うるせえ」
かぶき町のある建物、二階。
万事屋銀ちゃん。
そこは何でも請け負う会社。
つい先日もバカ…ハタ皇子のペットを
たこ焼…助けたばかりだった。
しかし現在は不況中の不況。
客がまっっったく来ない状況で…。
ーーーーと、いうのも、先程までの話。
「銀ちゃん、お客さんアル!」
「マジでっ!?」
「やった!二日ぶりですよ、銀さん!」
朝から三人はあわただしく、こぼれた
イチゴ牛乳を拭く。
「はいはぁーい!入るヨロシね!」
「こちらです、みおさん!」
走る銀時の隣をその客が通りすぎた。
『あぁ、ありがと。』
スッと過ぎていった、その客は
なんだか懐かしい匂いがプンプンして、
落ち着かなかった。
ヅラと、辰馬と、高杉と…
先生を思い出すような。
蒸せ返りそうだ…。
「ゲホッ、ゲホ!」
「おいマダオ。早く来るアルね」
神楽にたしなめられながらも、
涙目になって反論した。
「すいませんねえ、おっさんで!!」