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〈刀剣乱舞〉もしも、明日………

第4章 第三章 地球を大切にノーモア森林破壊


植物、医療、科学、その辺が特に多い。
(これで黒魔術本があれば完璧だよ)
何が、とは言わない。
「しっかし、つまんないな」
言いつつ、次の棚にうつる。これで最後だ。
梯子より一番遠い本棚………つまり、一番奥の本棚だ。
取り敢えず、背表紙を確認していく。
「…………っと、これは神話か。」
彼岸花が見つけた本。それは、神話。
ようやく面白そうな本が出てきた。そう思い、それを抜き取った。
表紙に人魚が映っていることから、日本神話で無いことがわかる。
表紙を捲ってみると現れる妖精。横には、妖精についての説明が載っている。
ページを捲っていくと、どのページもその様な感じであった。化け物なり悪魔なり精霊なりが描かれており、その横には簡素な説明が載っている。
どの絵も怖いのか綺麗なのかよく解らん絵で、一人きりで見ていると気分が悪くなりそうだ。
だが、そんな中でも彼岸花はある絵は美しいと思った。
ニンフと呼ばれる天女の描かれたその絵は、背景の森も含めて、全体的に水彩画のようなタッチでとても美しい。
ニンフの柔らかな表情は見ている者全てを包み込むようで、こんな風に笑えたら素敵だろうな、なんて彼岸花は思った。
その後はまた怖いのか綺麗なのかよく解らん絵のオンパレードだったが、ニンフを見れただけでよし。そう思わなやってられん。
ニンフのページだけを千切って持って行きたくなるが、折角綺麗な本なのだ、そういうことをするのはいけないだろう。
名残惜しいが、本を棚に戻し他の本を見る。
「………………………………ん?これは…」
次に彼岸花が目をつけたのは真っ黒な本。
抜き出してみると、表紙も真っ黒で明らかに怪しい。
もしや、きたか?と思いつつ、表紙を捲る。その先の一ページを見て、彼岸花は驚愕した。
「こ、これ…………審神者の、審神者が読むための本や…………」
一ページ目に書かれていたのは、とある人の似顔絵。これこそ、まさに知る人ぞ知るというやつだ。
名前は確か、三日月、そう三日月宗近。
ここを前に使用していたのが審神者と確定した所で、慌ててページを捲る。
パラパラと捲っていくと、最も大切なページに行き着いた。
その一行目を読み上げる。

「制約を絶ちきられた場合の対処。」

声が震えているのを感じる。
その下を彼岸花は目で追った。
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