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〈刀剣乱舞〉もしも、明日………

第4章 第三章 地球を大切にノーモア森林破壊


「誰に、とは言わなくとも解りますよね?」
「うん。つまり、霊力の使用とかは小娘に全部握られてるってことだよね。」
「そうです。」
「成る程。何で、あの人たちが自分で手入れをしないのか解った。」
「まぁ、それは制限されているからだけでなく、主様の霊力でないと意味が無いからでもあるんですがね」
「ふーん。つくづく我々は縛られた存在だなぁ」
だからこそ審神者は重要か。
彼岸花には刀としての記憶は無いから、あまり主従関係の大きさは解らなかった。
「一つ聞いておきたいんだけど」
「何でしょうか?」
「私が小娘に攻撃できないのって、小娘が主だからなんだよね。それってさ、無意識の内に私が手を引っ込めてるの?それとも、物理的?に小娘が何かしてるの?または、霊的に何かの圧力が掛かってる?」
「中々難しいことを聞きますね。」
彼岸花が言いたいことはつまり、攻撃が出来ないのは誰に原因があるのか、ということだ。彼岸花か、小娘か、もっと目に見えない何かか。
「一言で言いますと、その全てです。」
「えっ」
「貴方は無意識において主様を傷つけられず、主様は内心で拒絶する心があるので壁を作り、主従関係においての制約は絶対的に二人を逆転はさせない。といったところでしょうか」
「そ、そうなんか」
複雑だな。と、内心付け足して彼岸花は案外重たい主従関係に辟易した。
「何処か一つを崩すとしたら、主従関係だよな」
「ですが、どちらかが一方的に関係を絶ちきる方法は知らされておりません。」
「なんか、初日に似たような事言ってたね」
うろ覚えながら思い出す。
方法は解らない。でも、無い訳じゃない。
それを見つけて小娘を始末するか、それとも他の道を探すか。
答えはまだ出せない。

階段を上り終えると、誰かが走ってきた。
それは先程の獅子王ではなく、また歌仙でも愛染でもなかった。
銀髪で黒いマスク?をしている青年。
「あ、ジャージ着てる。」
「言うべきはそこですか?いえ、それよりも…………」
こんのすけは呟くと、青年を見た。
てっきりまた威嚇をするかと思ったが、今度は彼岸花の頭から降りることもしない。
仕方なく、彼岸花は青年に話しかけてみる事にした。
「えっとー。おはようございます。」
「おや、これはこれはご丁寧に。おはようございます!」
(ず、随分と高い声だな)
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