第4章 第三章 地球を大切にノーモア森林破壊
「こんのすけはさ、今までにも誰かに助けを求めた事があるんだね」
「!?」
彼岸花の突然の言葉に、面白いほど驚くこんのすけ。
「な、何故それを………誰かに聞いたのですか?」
「あれ、かまかけたつもりだったんだけど、本当なんだ」
「かま、ですか…………………貴方は、本当に私の想像のすべてを裏切ってくださいますね。もちろん、よい意味で」
こんのすけに褒められ、彼岸花は悪戯っぽく笑った。
今聞いた言葉は、何処かで気付いてはいたが確信の持てなかった考えだ。
「因みに、何人くらい?」
「九人です。」
「九人か。じゃあ、私がはえある十人目だね。」
欠伸をしながら、呟く。
「えぇ、そうです。」
「ふーむ。そっか…………」
「む、無理そうですか?」
「いや、何とも言えないな。まぁ、何とかするけど」
怖じけづいたわけではない。寧ろ、やる気が湧いてきた。まぁ、対抗心みたいなものでもある。
九人、その九人はどんな方法をとったのだろうか。参考までに聞いてみたいが、人の意見が入ると駄目になる場合とてある。
どうせ話も出来ないのなら、知らぬままでも良いのかもしれない。
のんびりとした考えで彼岸花は天井を仰いだ。
ゆっくりと上っていく湯気。
微妙に凝った肩をもんで、彼岸花は息を吐いた。
「あ、そうだ。一応報告、協力者っていうのは短刀の愛染君となんの刀かは解らない歌仙って、人……………じゃなく、刀」
「歌仙……………?歌仙兼定の事ですか………?」
「うん。そうだよ」
彼岸花が頷くと、こんのすけが顔を青くした。
「そんな…………」
「あれ、いけない?いや、割りと面白い人だったよ。見てると退屈しない」
彼岸花は楽観的に言うが、こんのすけの顔は晴れない。
「歌仙兼定は………………いえ、みなまでは言いません。貴方が面白いと思ったのならば、私もそれを信じましょう」
「よく解らないけど、こんのすけはいいとは思ってないんだね。」
「はい」
「まぁ、全てを鵜呑みには出来ないけど、こんのすけが言うのなら、少しは警戒してみるよ。大丈夫!背後をとられたらゴル⭕松本もびっくりの一撃を披露してやるさ!」
「ゴルゴはゴルゴでも、そちらのゴルゴ何ですね…………」
因みに、松本は天才スナイパーではなく、ただの芸人である。