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〈刀剣乱舞〉もしも、明日………

第4章 第三章 地球を大切にノーモア森林破壊


「じゃあ、早速だけど倉ってどこ?」
「倉ですか?それならば、畑の側に」
「畑の側……………あったかなぁ」
少なくとも今日は見なかったが、どこら辺なのだろう。
「側といっても少し離れているので、解りにくいかもしれません」
「ふーん。でも、不便じゃないの?倉って屋敷の近くにないと意味がないと思うんだけど」
彼岸花が言うと、こんのすけが説明してくれた。
どうやら、倉には火薬の類いも入っているらしく、屋敷の近くにあると万が一の時に危険だから離れているのだとか。
因みに、畑の近くにしても山なので火事になるんじゃないか、と聞き返してみたが、それには及ばないらしい。何でも、倉は池のすぐ側にあるのだとか。
「池かー。いいね。」
(池なんて素敵なものがあるのなら、もっと辺りを散策してみれば良かったな)
もしかしたら、もっと色々な発見があるかもしれない。
新たな楽しみに彼岸花が目を輝かせる横で、こんのすけは複雑であった。
(彼岸花様、一体どなたを協力者と呼んでいるのでしょうか…………?)
少なくとも、こんのすけの知る限りこの本丸に女が苦手で無いものなどいない。
それは、こんのすけ自身が今までに多くのものへと助けを求めたせいでもあるし、男女のしがらみも関係している。
助けを求めた相手が女性ばかりなのは、主に対抗できると思っていたからなのだが、つくづく失敗を繰り返してしまった。
(私の愚かな行動が、現在の彼岸花様の首を絞めている。)
心苦しい話だ。それでも、諦める訳にはいかなかった。
「………じゃあ、明日ぜひ倉に案内してね。こんのすけ」
「……………はい。必ずや」
「うん。じゃあ、そろそろ風呂にでも入って寝ようかな。お風呂どこ?」
ついでに風呂のルール(時間帯等)も聞こうと、彼岸花は尋ねた。
「それならば、案内させて頂きます!」
「うぇーい。風呂ー」
こんのすけに案内されて、彼岸花は歩き出した。

「ねぇ、こんのすけ」
「はい、何でしょうか」
風呂にて。
広々とした浴槽で手足を伸ばしながら、彼岸花は桶に入ったこんのすけへと話しかけた。
管狐でも風呂の気持ちよさは一緒らしく、何時もは気を張った状態のこんのすけも今はぐでー、としている。
今なら、雰囲気に任せて聞けるかもしれない。
彼岸花は意を決して口を開いた。
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