第4章 第三章 地球を大切にノーモア森林破壊
それは、ここに来て初めて見る刀剣男子の意思だった。
変わりたいと、思っている人がいる。それだけで、彼岸花にとっては救いだった。
愛染が歌仙を見るように、彼岸花も歌仙を見た。
相変わらず暗い顔ではあるが、揺れているようだった。
どうか、此方に転んでくれ。
「…………解った。」
「!歌仙」
「君と彼女を二人にするわけにもいかないからね。僕も協力しよう」
「ありがとう歌仙!」
「ありがとうございます!!」
彼岸花が頭を下げると、歌仙に鼻で笑われた。
でも、問題ない。良かった………。
「でも、その前に一つに確認したい事がある。」
「なんだね?」
「畑を耕すこと、主に許可を貰っているのかい?」
「………………………………………………要るの?」
「え、えぇ…………貰ってないのかよ」
会議中
「成る程。冷静に考えたら、種も何もねーわ」
「それでよく畑を耕そうと思ったね。」
「私は、自然を愛するエコ刀剣なんだよ」
「意味わかんねぇ」
取り敢えず、問題がここに浮上した訳だ。
「まぁ、仕方ないか。」
「諦めた方がいいよ。主は植物嫌いなんだ…………………………不愉快な事だけどね」
「うん。諦めて許可を貰いにいくよ」
「「…………………………はい?」」
言い終えるや否や、彼岸花は立ち上がった。
「許可を何がなんでも、もぎ取ってくるから、明日の九時にここに集合ね。それじゃあ、お疲れさまでしたー」
「ちょっと、待ってく………………」
歌仙が何かを言いかけたが、大体予想はついているので彼岸花は聞かずに走った。
とにかく、小娘に許可を貰うのが先だ。
空はもう、黒へと変わり始めている。