• テキストサイズ

〈刀剣乱舞〉もしも、明日………

第3章 第二章 変化を求める、カメレオン


「イヤー、今日はいいお天気ですね!君もそう思わないかい?」
「山かー。なんか、ハイキング気分。あ、もちろん戦闘は忘れてないっすよ!任せときなさい!」
「見よ!これが我が必殺!ムーンウォークゥ!」
「エスカレーター。からのー、一人サボテン!上に乗るなら今だぜ。」
「あ、蝶々発見。うわー、本物だー。始めてみたー」

「あ、見てみて!団栗!え、ほしい?あ、いらない?そうですか………じゃあ、私が食べちゃお!」
数々の挫折を経て、今、それが実を結ぶ。
「あー、もう!煩いなぁ!!食べたいなら勝手に食べれば!?」
「ちょっ、大和守の旦那!?」
ぶちギレたのは、黒髪の、大和守安定だ。
慌てて、薬研藤四郎が止めにはいるがもう遅い。一度口を開けばこっちのもんだ。
「あ、いいの?よかった。夜ごはんも朝ごはんも無くてお腹空いてたんだ。」
そういって彼岸花が団栗を口に入れると、全員のかおがそれはそれは面白いものになった。………………一応言っておくが食べてない。流石に生は食えん。
皆の視線が彼岸花に集まっている。わざわざ喉を大きくならして唾を飲み込めば、もう彼岸花のターンだ。
「え、ちょっと、噛まずに飲み込んだの?」
「嘘だろ……………いや、え?」
加州清光と大和守の二人が狼狽えている。
彼岸花はにっこりと笑う。
「大丈夫だって!これくらい、普通に飲み込め…………………うっ!!??」
「ど、どうしたの!?」
大袈裟に喉を押さえて蹲ると慌てて、加州清光が駆け寄ってきた。本当に、いい人だと思います。
「な、ま、まさか…………この私がこんなところで…………」
「えぇ!ちょっと、折れられるとこっちが困るんだけど!薬研!薬研、喉に団栗が!!」
「解ってる!おい、アンタ!口を開けろ!」
「……………………う」
「「う?」」

「嘘だピョーン!」










 





この日、彼岸花は一つの誓いをたてた。
二度と、金輪際このネタは使わないと。
静まり返った雰囲気。冷たい視線。呆れを通り越しての殺気。
ふざけんな。そう空気が伝えてくる。
彼岸花は別に反省するつもりも後悔するつもりもなかった。するくらいならやっていない。
とりあえず、現状を一言で伝えよう。
とてもまずい。
以上。
彼岸花は、一先ず新たな作戦を練ることにした。
/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp