• テキストサイズ

〈刀剣乱舞〉もしも、明日………

第9章 月蝕の三日月。命のない罪。つまりは矛盾


三日月はさして悲しそうでもなく笑った。
彼岸花はその笑顔が段々と霞んでいくのを見ながら、重たくなってきた瞼を開けるのに精一杯だった。

(夢の中なのに、眠いってどういうことなんだよ。)

間抜けなことを考えてしまう位には、彼岸花も疲れていた。
三日月が刀を抜く気配がする。

「辛いか。あい、わかった。今、楽にしてやろう」

彼岸花の胸に、ドン、と衝撃が走った。
けれど、痛くはなかった。
     
      痛くは、なかったのだ。
/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp