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〈刀剣乱舞〉もしも、明日………
第9章 月蝕の三日月。命のない罪。つまりは矛盾
三日月はさして悲しそうでもなく笑った。
彼岸花はその笑顔が段々と霞んでいくのを見ながら、重たくなってきた瞼を開けるのに精一杯だった。
(夢の中なのに、眠いってどういうことなんだよ。)
間抜けなことを考えてしまう位には、彼岸花も疲れていた。
三日月が刀を抜く気配がする。
「辛いか。あい、わかった。今、楽にしてやろう」
彼岸花の胸に、ドン、と衝撃が走った。
けれど、痛くはなかった。
痛くは、なかったのだ。
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