第8章 第七章 饅頭ならばつぶ餡派、咲くのなら花の下
「過去?過去が、知ってなんの特になるんだ?」
「過去はすべて現在に繋がっているもんだよ。知って損はない。」
今更だが、短刀の前で話すことではない。
「だけど、うーん……………あー、駄目だ。俺には説得する術がないな」
独り言のように呟いて獅子王はお手上げのポーズをとった。
彼岸花もそれにあわせて座り直し、質問があるなら言ってみろの態度を表した。
「もう、言うことはないな?ならば、私はいくぞ。誰が何と言おうが行かねばならぬ」
「ど、どこの武将だよ。もう………」
燭台切の突っ込みにだって勢いがない。勝った。
こうして、迫る演練に向けての準備が始まった。