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〈刀剣乱舞〉もしも、明日………

第7章 第六章 夢を見るのは、生きている者だけらしい


数分後………

「どうだった?」
「このさきのひらけたばしょにいました」
「地面に降りていた」

「そう………成る程、それならやはり今しかないか」
髭切が二人の持ってきた情報を元に考える。
彼が呟いた案については彼岸花も賛成であった。相手がどれ程の実力を持っていようと帰れない現状ではそうすることしかできないし、何よりまた空中飛行なんてされたらたまったものじゃない。
「それじゃあ、作戦を立てよう。……………とは言うけど、僕はその場でどうにかするしかないと思う。」
髭切はあっさりと作戦放棄を言った。
彼岸花は一瞬えっ、と思ったがよくよく考えると自分も今まで作戦なんて立てたこともなかった事を思い出す。
「俺も同感。どうせ、戦力になんてならない奴がいるし。作戦なんて立てるだけ崩されたときパニクるだけだよ」
蛍丸が維持悪く言うが、彼岸花は無視させてもらうことにした。少し、気になることがある。
「じゃあ、一人賛成が出たところで行こうか。全員死なないようにね」
「………………………………………………待って。やっぱり気になることがある。もう少し話をしてから………って、聞いてないなぁ唐変木どもめ」
歩き出した皆の背中を見ながら、彼岸花はすっきりしない胸の内にため息をくれてやった。
何だか、上手くいくビジョンが見えてこない。どうにも失敗するというか大変なことになる気がするのだ。
しかし、髭切が言うようにその場でどうにかするしかないこともある。
今がそれなら、彼岸花は自らの直感で行動するしかないのだが、まぁ取りあえず頑張るか。

そうやってとんとん拍子に進んだまま、彼岸花達は山を登っていた。
暫くすると見えてきたのは石階段。
「これは………?」
「このうえです。なので、かくれるばしょもありません」
「へー、凄いね」
髭切が言うのと同じ様に、彼岸花も凄いと思った。
この時代の石階段なんてたかが知れていると何故か見下して思っていたのだが、中々立派なもんである。
そもそも彼岸花に階段の良さなんて解りっこないのだが、何故かこの時は凄くいい階段だと思った。謎。
まぁそんな話はさておき、真面目に分析すると階段というのは厄介だ。
今剣が言うように隠ればしょがないこともそうだが、階段では戦えるスペースに大きな穴ができてしまう。
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