第4章 アナタ ト イキタイ【イケメン戦国】
後はただ、2人の甘い吐息と繋がっている部分から漏れ出す湿った音が延々と続く。
意識を失う前とは逆に、穏やかな快楽のみでなかなか与えてもらえない絶頂にもどかしさを感じ始めた頃、家康はそれを敏感に察したように笑って言った。
「ねえ、……達きたい?」
そんなの恥ずかしくて答えられないよ。
でもこのままじゃイヤなのは本当だから……
私は家康から顔を背けて小さく頷いた。
「駄目。
ちゃんと声に出して。
……達きたいんでしょ?」
「う…うん。……イ…イキたい…です。」
瞬間、家康の顔が殊更満足そうに歪む。
「俺が欲しい?」
「………え?」
「欲しい?」
そんな言い方……ズルいよ、家康。
そんなのもう、家康の事しか考えられなくなっちゃう。
「……欲しい…よ。」
「ん?
聞こえないよ、。」
「欲しいの。
家康が欲しい。」
もうどうなってもいい。
家康だけが私の全て。
「うん。
じゃあ、に出してあげようか?」
「うん。」
「どこに出すの、?」
「………中に。」
「の中に出すの?」
「そう。私の中に……出して。」
何て淫らな事を言ってるんだろう、私。
まるで家康に操られてるみたい。
だけど全然イヤじゃない。
寧ろ、家康に操られてるって思うと幸福感が沸き上がってくる。
私の身も心も全部……家康のものになったんだ。
「分かった。
じゃあ、の中に一杯出してあげる。
これから毎日、出してあげるから。」
その言葉がきっかけのように家康の腰が激しく打ち付けられ、寸分の狂い無く私の気持ちいい部分を責めてくる。
「ああっ……あっ…」
「もう達っても良いよ、。」
「ん……イク。
イッてもいいの、家康?」
「良いよ。
俺も…出すからっ……」
漸く迎えられた絶頂に全身を震わせた瞬間、私の中に熱いものが注がれるのを感じた。