第26章 会津にて…【薄桜鬼】
結局、此の夜の俺はの中に三度熱を吐き出した。
の中はもう飽和状態なのだろう。
僅かに身を捩るだけで、とろとろと俺の注いだ物が溢れ出す。
既に疲れ果てぐっすりと眠るを腕に抱え、俺は想いを廻らせた。
明日の命も危ういと生き急いでいた俺が、此の様な穏やかな時を持てるとは考えてもいなかった。
其れは全て、……
お前と出会い、お前が俺を受け容れてくれたからだ。
そうであるなら此の先、俺はお前の為だけに生きよう。
お前と、共に生きる仲間達を護ってみせよう。
其れこそが今の俺にとって、揺るぎない矜持なのだから。
俺の腕の中で安心した様に眠るに笑みが零れる。
緩やかに上下するの柔らかい腹をそっと撫でながら俺は呟いた。
「今宵……
の中に宿ってくれていると良いのだがな。」
了