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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第26章 会津にて…【薄桜鬼】


「済まぬ。
 もう少し…耐えてくれ。」

一気に奥を突いて仕舞いたい衝動を抑え、じりじりと進む。

一物がの中を圧し拡げていく湿った感覚に唇を噛んだ。

「ああ……
 あんたの中は温かい。
 溶かされて仕舞いそうだ。」

「私も……悦い…です……」

「………本当か?」

「はい……」

「では……動いても?」

「はい…大丈夫……」

俺に組み敷かれ貫かれているのに笑ってくれるが堪らなく愛おしい……

其れ故、の全てが欲しい。


「辛ければ……言ってくれ。」

細かな気遣いの言葉を吐き、両手での柔腰を掴んでから抽挿を始める。

緩やかな抜き差しだが、の中が浅い所為か……

一物の先端がこつこつと最奥を突く度、背筋を痺れる様な快感が走った。

「……っ……」

其の快感に溺れながら、無意識に何度も名を呼べば

「斎藤…さん……」

も掠れた声で俺の名を囁く。


………あんたは俺を見ていてくれるのだな。

《土方歳三》ではなく、《斎藤一》を。

そんな些末な事に感情を揺さ振られ、一気に吐精感が湧き上がった。

「くっ……済まない。
 もう……果てて仕舞う……
 あんたを達かせもせず、情けないが……
 赦して…くれ……」

を穿つ一物には泡立った粘液が絡み付き、腰を打ち付ける度に乳房が撓に揺れる。

せめて視界から誘われる劣情だけでも遮ろうと、固く目を閉じる俺の頬を伸ばされたの両手がふわりと包み込んだ。

其れがからの了承なのだと気が付けば、もう耐えられる筈も無い。

「駄目だっっ……
 射精るっ!!」

俺は慌てて一物を引き抜き、ぶるりと身体を震わせた瞬間……

の柔らかな腹の上へびしゃり…と大量の白濁を迸らせた。
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