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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第25章 カレシと妻【幕末カレシ】


烝くんが私の蟀谷や髪に口付けを散らしている間に呼吸を整える。

暫くすると烝くんは

「あー……
 逆上せちゃいそう。」

そう言って私を横抱きにしてバスタブから上がった。



バスルームから出た所で、お揃いのバスローブを羽織れば烝くんは何だか楽しそう。

「これ良いね。
 いつも着てるのと似てる。」

ああ……そう言われればそうかも。

「そうだね。
 そう考えると日ノ本の文化がずっと繋がってる気がするね。」

「それに……
 脱がすのも簡単だし。」

「きゃっ……」


再び私を横抱きにしてリビングに戻った烝くんは不思議そうに首を傾げて言った。

「ねえ……
 これ……何処に布団敷くの?」

烝くんにしてみれば只単に純粋な疑問なんだろうけど、私はその布団の上で繰り広げられる行為を想像して顔が熱くなる。

「……あっち。」

私が指を差した方向に進み、私を抱いたまま器用にドアを開けた烝くんは……

「何これ?
 ………凄い。」

今日何度目になるのかな。

ベッドルームを占拠するキングサイズのベッドに目を丸くしたんだ。


「これが褥?」

「そう。
 ベッドって言うんだよ。」

「へー……べっどか。」

私をベッドにゆっくりと横たえてから、烝くんが覆い被さって来る。

「ふかふかで広くて……最高。」

「ふふ……気に入った?」

「うん。
 こんなに広いんだから……
 あんたの事、どんな風にでも可愛がれそう。」

「………っ!」

そんな言葉に鼓動を弾ませながら、私の視線は厚手のバスローブが持ち上がる程に膨らんだ烝くんの股間を捉えていた。
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