第24章 蠱惑的遊戯【イケメン戦国】
俺のサイズならさんに苦痛を与えなくて済む事にホッとする。
あ…コレ、負け惜しみじゃないからね!
だからとにかく、急いで腰を沈めて………
…………俺はあっという間に射精してしまった。
三成さんの行為を見て、偉そうに『みこすり半』だなんて表現したクセに……
俺の方が余っ程だよ。
他の皆みたいにさんを気持ち悦くさせてあげる事も出来ずに………
本当に情けないな。
自分自身の不甲斐無さに打ち拉がれて、さんの中に挿入ったまま項垂れる。
それなのにさんはそんな俺を両腕で確りと抱き締めて
「ありがとう……佐助くん。」
なんて囁いてくれた。
本当に幸せでさ。
身体の快感なんて足元にも及ばないくらいに心が満たされてた。
だから俺……
テンションが上がって、信長様の目の前だって言うのにちょっと調子に乗ってしまったんだ。
「さん……
君と共に生きるのは信長様だけど
俺だって絶対に君を守るから。
どんな時でも君の為なら必ず駆け付けるから。
お願い……忘れないで。」
歴戦の戦国武将達を前にして、良くもこんなカッコイイ事を言えたもんだと思う。
でもその時の俺は、心から湧き上がって溢れる想いをさんにどうしても伝えたかった。
そんな俺を皆が柔らかい視線で見ていてくれた事も………
本当に本当に幸せだったんだ。
こうして只の戯れで始まった《野球拳》からの爛れた一夜……
いや、違う。
きっと信長様は最初っからこの展開へ持ち込むつもりだったんだろうな。
そんな《最高に幸福な一夜》は漸く終幕を迎えた。