第24章 蠱惑的遊戯【イケメン戦国】
「ああ、全く信長様の仰る通りだ。
俺達の中で、の事を好いてない奴なんて居ないよな。」
「はい。その通りです。
様は安土の皆に愛されておりますからね。」
うんうんと頷くのは秀吉さんと三成さん。
「だよな。
俺だってが愛おしいのは同じだぜ。
なあ……光秀だってそうだろ?」
政宗さんの問い掛けに今まで黙って盃を傾けていた光秀さんも初めて反応を返す。
「ああ。
を好いているという感情を認めるのは吝かではない。
《どう》好いているのかは、各々方向性は異なると思うがな。」
当然の如く紡がれた皆の想いと、それ見た事かと言わんばかりに口角を上げる信長様に、尖っていた家康さんの気持ちが均されていくのを感じた。
そうなれば家康さんだってもう……だよね。
それを更に一押しするのは、やはり信長様だ。
「家康……
貴様の矜持である不撓不屈。
で、ありながらも真っ直ぐ信じた者に仕え続ける忠順さを
我等の稚児に与えてやって貰えぬか?」