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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第24章 蠱惑的遊戯【イケメン戦国】


そう言う事なのか……

確かにもう妊娠しているなら、信長様以外の子が出来てしまう可能性は無い。

今日、安土城にお邪魔して久し振りに会ったさんが少しだけふっくらした印象だったのも間違いじゃなかったんだ。

流石に「さん、太った?」なんてデリカシーの無い事は言える筈もなく、特に言及はしなかったけどね。



その時……

「ああっっ……
 もう………射精るっ!!」

三成さんは限界を迎え、そのままさんの中へ吐き出したみたいだ。

暫くの間ガクガクと身体を震わせた三成さんがさんからずるりとソレを抜き出すと、ソコからは白く濁った液体がトロリと溢れ出す。

とても厭らしい様相だけど、それを目にした三成さんは顔面蒼白で詫びた。

「申し訳ありません!
 私などが様を穢して仕舞うなんて……」

だけど直ぐに信長様が三成さんを窘める。

「構わぬと言った筈だ、三成。」

「でも、然し……」

「良いのだ。
 俺の方こそが礼を言わねばならぬな。」

信長様が御礼?

全員が不審気に眉を顰める中、信長様は嬉しさを滲ませた声色で言った。


「これでの腹の中に居る稚児は、
 三成の様に聡明で思い遣りに溢れた人間になるであろう。」


それって………

もしかして…………

俺の思い付いた事、きっとここに居る皆も同じ事を思ってる。

そんな全員の顔をぐるりと見回した信長様が答えを与えてくれた。
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