第24章 蠱惑的遊戯【イケメン戦国】
さあ、こうなれば三成さんに頑張ってもらうしかないよね!
だけど、全員の視線が注がれた三成さんは非常に跋の悪い顔をしていて……
「あの……実は、私……
女性を抱いた事が無いのです。」
衝撃の告白!!
えっ……三成さんってば、まさかのDT!!?
い…いや、俺は違うよ。
現代では彼女が居た時期もあったし。
シタ事あるのは、その彼女1人だけだけど……。
そんな事よりも三成さんだ。
今この場に流れているのはまさに《気不味い空気》。
皆が何を言えばいいのか分からず黙りこくる中、やっぱり声を出したのは信長様で、しかもそれは秀吉さんに対してだった。
「何だ、秀吉。
貴様……己の家臣に女の世話もしてやらんのか?」
「え……いや…
………申し訳…ありません。」
この時代の主従関係がどの程度のものなのか詳細は分からないけど、それでも信長様の言葉に対し心底申し訳無さそうに俯く秀吉さんへの好感度は更に急上昇だ。
「いえ、信長様!
秀吉様をお責めにならないで下さい!
只々、私が不甲斐無いだけなのですから……」
そして上長を叱責から必死で庇おうとする三成さん。
うん、現代であれば《理想の上司と部下ランキング》ダントツトップ間違いなしだ!
そんな2人の様子には流石の信長様も柔らかく目を細める。
「まあ、良いわ。
姫始めが筆下ろしとは、それはそれで目出度かろう。」
………確かに、めでたい感はあるよね。
それから不敵に微笑む信長様はさんを畳に横たえ、その頭を胡座をかいた自分の膝に乗せた。
「どうやらの身体が焦れておる様だ。
しかし初物の三成に無茶をさせ、
を疵付ける訳にはいかぬしな。
であれば、秀吉が傍で三成を指南してやれ。
さあ……来い。」