第24章 蠱惑的遊戯【イケメン戦国】
あーーー……
分かる。
分かり過ぎるよ、三成さん。
信長様の膝の上で政宗さんに指だけでイカされたさんの艶めかしい姿を目の当たりにすれば、そりゃそうなっちゃうよね。
そんな事を考えながら、俺はふと思う。
さっき信長様が言った『に包まれて果てたくはないか?』って意味は……
《それ》に気付いて再び信長様へ視線を向けると、とても大切な宝物を抱き締めるようにして、その腕の中に居るさんの顔中にキスを散らしていた。
「……良いか?
三成を受け容れてやってくれるか?」
「………はい。」
信長様の低く甘い問い掛けに、蕩けた表情で頷くさん。
その後に紡がれた2人の遣り取りには、俺を含めた全員が心を打たれたに違いない。
「見てて下さい、信長様。
ずっと私を見てて……」
「ああ、無論だ。
貴様が誰にどの様に愛されようとも
俺が全てを見ておいてやろう。」
自分の愛する人が、自分以外に抱かれる状況って………
確かに興味ある。
えっと……寝取られシチュとか言うんだっけ?
実際には相手の信頼度とか、女性への気遣いだとか、問題が山積なプレイであるのは重々承知だけど、信長様とさんはそんなハードルをもあっさりと越えてしまえる関係なんだ。
信長様からの要望を疑いも無く受け容れて、媚態を晒す事を厭わないさんに、最愛の女性を預けても構わない程に信頼を寄せる家臣を持つ信長様に……
そして何よりも2人の絆に、俺は感動すら覚えていたんだ。