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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第24章 蠱惑的遊戯【イケメン戦国】


信長様の指顧は無敵だ。

誰も逆らう事なんて出来ない。

だから、まるで蜜に吸い寄せられる蝶のように三成さんと秀吉さんはさんに近付くと、その両脇に膝を着く。


「……ありがとな。」

慈しみの表情も顕に秀吉さんがさんの頬を撫でれば

「様……
 私などのお相手……
 本当に宜しいのでしょうか?」

三成さんは切な気に眉を寄せた。

「うん。
 どんな時も私に優しくしてくれる三成くんだもん。
 …………いいよ。」

さんはいつも三成さんの笑顔をエンジェルスマイルって言うけど、さんはエンジェルそのものだよ。

その神々しい迄の姿に三成さんは一瞬唇を噛んでから

「ああ……
 貴女は何て愛らしいのでしょう。」

さんに覆い被さり、そっと唇を重ねる。

愛しいものを愛でる行為には経験値なんて関係無いんだ。

自分の奥底から湧き上がる感情に突き動かされ、自然と身体が動いてしまうものなんだよな。

顔の角度を変えながら何度もキスを交わす三成さんとさんの美しい姿に、俺はそう思わざるを得なかった。


そんな中……

「どうしましょう……
 私、もう……」

三成さんはぎこちない動作で、傍に居る秀吉さんへ縋るような視線を向ける。

さあ、ここからは《最強の人たらし》秀吉さんの手管を見せてもらおう!
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