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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第23章 Sad Monster【ドリフターズ】


廃棄物(エンズ)として、この世界に流されて来た。

函館の地で最期まで戦い抜こうとする俺を幕府軍は軽々と見棄てやがった。


『もうついていけん』

『いつまで新撰組気分だ』

『戦さ狂いめ』

『俺達は新撰組なんぞじゃないぞ』

『お前に殺される義理なんぞ無い!!』


あらん限りの悪態を吐いて、一人二人と戦場を脱け出していった。



《総司の声》が言う通り、あんな終わり方など到底許せる筈も無い。

俺は《どれだけのもの》を失ったのか………

憎くて憎くて恨んで恨んで恨んで………

流れ着いた《こんなとこ》で………



俺は《化物》に為った。
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