第22章 其の女【薄桜鬼】
そう……俺はの口淫だけで三度果てていた。
一度目は瞬殺。
それから啜っては舐ぶり、舌先で突かれ、喉奥で絞られ………
絶え間無く繰り出される余りにも達者な技に、二度目と三度目も大した時間は掛からなかった。
そして此の女は俺が吐き出す度に、心底嬉しそうな顔をして其れを一滴残らず飲み込みやがったんだ。
此れ迄抱いた女達も俺の一物を口に含む事を厭わなかった。
だが其れは俺が促したからであって、自ら嬉々として啜り、然も好物だと言わんばかりに白濁を飲み干す女など………
ああ……はそう仕込まれたのだろうな。
其の《最愛の男》が好みだった行為って訳だ、此れは。
ふん……中々良い趣味してんじゃねえか。
けど、此れだけで終いじゃねえよな?
《お前》だってを啼かせたんだろう?
さあ、どうやったらは啼いて悦ぶのか……確かめさせて貰おうか。
の両肩を掴み、勢い良く一物から押し剥がしてやる。
「さて……そろそろ攻守交代といこうじゃねえか。
如何して欲しいんだ、?
ほら……言ってみな。」
不敵に笑い、そう言ってやった途端、はぱちぱちと瞬かせていた目をとろんと蕩けさせた。
「じゃあ……
縛って……」
「……はあ?」
「ね……縛ってぇ……」
何かに取り憑かれた様になったは、俺の目の前で這い蹲ると肩を畳に付け、両腕を背中に回し、膝を立てて腰を高く上げた。