第22章 其の女【薄桜鬼】
「はっ……
本当に…良い趣味してやがる。」
脱ぎ散らかしたままのの着物の中から腰紐を手繰り寄せ、俺に向かって差し出されている両手首をがっちりと括る。
然も簡単には解けねえ『もやい結び』だ。
だから……思う存分乱れ悶えてくれよ、。
きしきしと音がする程に手首を締め上げてやれば
「んうっ……」
露わになっているの秘部からは粘液がとろりと溢れ出した。
「厭らしい女だなぁ……手前ぇは。
縛り付けられただけで、もうぐずぐずじゃねえか。」
耳元でそう囁くとの表情は一層蕩け出し、息も絶え絶えに甘い声色で謝罪する。
「ごめ…なっ……さ…ぃぃ…」
ああ……悪くねえ。
こりゃあ筋金入りの被虐体質だ。
をこんなに為てくれたその《最愛の人》とやらに感謝しちまうな。
其れが証拠に、さっきに散々搾り取られた一物は既に臨戦態勢に戻っていやがる。
俺自身もこういった行為に此所迄魅了されるなんて……
新しい世界を切り開いちまった気分だぜ、全く。
直ぐにでもを貫いてやりたい衝動を何とか抑え込み、俺はまた白々しい言葉を吐き出した。
「お望み通り、縛ってやったぜ。
さあ……次は何だ?
次は如何して欲しい?
言わなきゃ分かんねえぞ。」
「………弄って。」
「弄る…だ?
そんだけでいいのか?
そんなんで満足出来んのか、?」
「触って……欲しいの…」
の涙声に俺の鼓動が跳ねた。