第22章 其の女【薄桜鬼】
「あ…?
何て事ねえよ。」
「嘘。
そんなにお漏らししてる癖に。」
「……っ!」
確かに俺の一物からは我慢出来ねえとばかりに汁がだらだらと溢れていやがる。
其れを《お漏らし》と表された事がどうしようも無く恥辱を煽られて、俺の顔は熱くなっちまった。
「私に任せて下さいな。
さ……楽な姿勢になって。」
「…………良いのか?」
「良いも何も、私がしたいんです。」
緩々と起き上がり腰を下ろした俺の前には膝を付き、嫋やかな両手で一物をそっと包むと唇を寄せた。
「……んっ!」
ちゅっちゅっ……と先端を二度啄ばまれ、堪らず眉を顰めて声を漏らした俺の顔を見上げる。
一物に触れたままの唇が弧を描き、
「私が極楽へ連れて行って差し上げますね……
土方さん。」
そう囁いて浮かべた妖艶過ぎる笑みに、俺の全身がぞわぞわと粟立った。
「……おい 、…」
「なん…れふか?」
「…ったく。
咥えたまま喋るんじゃねえよ。」
其れでもは笑みを湛え、俺の一物をしゃぶり続ける。
「なあ……
もう…勘弁してくれ。
出るもんも出ねえ……」
此所で漸くぷはっと一物を吐き出したは、其れでも更に俺を煽った。
「そんな情けない事を言わないで下さいな。
ほら……未だ達けるでしょう。」
「うあっ……」
再びじゅぼじゅぼと吸い上げられて、俺の腰が大きく弾む。