第22章 其の女【薄桜鬼】
焦らす様にゆっくりと、の着ている物を剥いでいく。
抵抗もせず、かと言って自分から動きもせず、俺にされるが儘になっている姿は随分と扇情的だ。
そして全裸に剥いた身体を見下ろし喉を鳴らす。
ここでは顔を反らし、きゅっと身体を縮込ませた。
「どうした?」
「……恥ずかしい。」
「何だ、今更。
お互い恥じるような歳でもねえだろうが。」
「だからですよ。」
「……は?」
「土方さんなら若くて綺麗な女を沢山知っているでしょう?
私みたいな年増が素肌を晒すなんて
何だか申し訳無いわ。」
「馬鹿な事、言ってんじゃねえぞ。」
言いながら俺も自分の着ている物をばさばさと脱ぎ捨てる。
「その熟れた身体が堪らねえんだ。
小娘には無い色気がぷんぷん漂ってるぜ。」
「ふふ……
土方さんも気遣いが出来るのね。」
漸く表情を和らげたに安堵し、その熟れた裸体に覆い被さった。
けど真面目な話、世辞なんかじゃ無かったんだ。
細い体躯でありながら、予想外に豊満な乳房。
女らしい曲線を強調し括れた腰に、充分な丸みを湛えた尻。
其れが全部、眩しい程に白くて直ぐにでもしゃぶり付きてえ位だ。
其れ等に加え、小娘には無い手練手管を見せて貰えると思えば………
俺の一物は既に熱り勃っている。
みっともねえと思いつつの首筋に吸い付いていた俺に
「土方さん……
其れ、辛いでしょう?」
と、は柔らかい声を掛けて来た。