第22章 其の女【薄桜鬼】
「忘れなければいい。
俺を其の男だと思ってくれて構わねえ。
お前の……
の望み通りに抱いてやるから。
お前はもう、独りで泣かなくたっていい。」
「………いい…の?」
濡れて震える大きな瞳。
迷い縋り付く視線。
俺がどうしようも無く惹かれた此の女は、凜として強くて……
だが、余りにも哀しくて脆い女だったんだ。
「ああ……
の好きな様に……
俺の身体を使え。」
そう囁いて頬を撫でてやると、は心底安堵した様に表情を和らげ、そして全身を弛緩させた。
既に乱れていた襟元を更に発き、剥き出しになった形の良い両乳房を揉み拉きながら舌を這わせる。
主張し始めた先端を舌先で転がしてやれば
「んっ……そこ……」
はぴくんと身体を弾ませて静かに強請る。
「此所か?」
「ひ…んっっ……」
どうやら舐るよりも歯を立てられる方が悦ぶみてえだ。
ふん……
凜とした大人の女で在る癖に、被虐体質とは益々俺好みじゃねえか。
お前は俺の身体の何所を如何使って昂ぶるのか、じっくり見せて貰おうか……。
この先、お前を《啼かせる》事の出来る男は………俺だけだ。