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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第21章 真っ直ぐな寄り道【イケメン戦国】


だが、当然『その時』は訪れる。


「あー…美味しかったぁ。
 ごちそうさまでした。」

相も変わらず料理を綺麗に食べ終えたは箸を置いた。

それから……

「さ、お楽しみのデザートだね♥」

また『でざあと』という謎の単語を嬉しそうに吐き出し、ずんだ餅の乗った皿を手に取る。



(《強力》な《媚薬》を口にしたは一体どうなる?)


……皿に添えてある竹楊枝を刺した餅にずんだ餡を絡めている。


(《媚薬の力》で昂ぶって乱れたを犯しに犯し、その胎内に俺の白濁をぶち撒けたい。)


……その様子をじっと見遣る俺に気付いたは小首を傾げて「ふふ…」と柔らかく微笑んだ。


(お前はこれから俺の物になる。そう、俺だけの物に。)


……たっぷりと餡を絡ませた餅が、ゆっくりとの口元へ持ち上がる。


(《媚薬の力》で……………)




ガッシャーーンッッ……!!!




気が付けば俺は自分の前に在った膳を蹴り飛ばし、の右手を掴んでその手からずんだ餅を奪い口に含んでいた。
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