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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第20章 Silent Jealousy【イケメン戦国】


「秀吉さんに言われたんだ。
 『を泣かせるような事があれば俺がを奪っちまうぞ』って。
 可笑しいよね?
 俺が秀吉さんに『を泣かせるな』って言おうとしてたのにさ。
 だけど、それで気付いたよ。
 俺は……が居ないとダメなんだって。
 ずっとと一緒に居たいって。
 ………を誰にも渡したくないんだ。」

気が付いたら、私は家康の胸に飛び込んでた。

家康の身体を抱き締めて、何度も何度も「愛してる」って囁いた。

その「愛してる」は「ごめんね」と「ありがとう」を混ぜ合わせた、今の私の精一杯。

「……俺を許してくれるの?」

「私の方こそ。
 家康を不安にさせてごめんなさい。」


その後は唯々……視線と舌を絡ませ合う。

もう私の中に燻っていた不安なんか綺麗さっぱり消えていた。

家康が感じていた不安も、私が全部消してあげたいよ。

だから………

「ね……。
 俺の手だけで乱れるを……
 もっと見せて。」

掠れた家康の声が耳元で響けば、私は躊躇なく頷いてた。

ベッドの上、2人共に素っ裸………

そうなれば、私の身体だってもう準備万端だ。


「嬉しいよ。」

ベッドから下りてテレビの前に屈み込む家康を目で追う。

何をしているのかなんて言う迄もない。

さっき『全部使っちゃおうか?』って言ってた家康が選んだモノは………

1つだけだった。

ソレを手に持って私を見下ろす家康の妖艶な微笑み。

その表情を蕩けた視線で見上げて喉を鳴らす私。



「じゃあ……始めようか、。」
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