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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第20章 Silent Jealousy【イケメン戦国】


秀吉さんと直接話したの?

秀吉さんは私と家康が付き合ってる事に気付いてたよね。

2人は一体どんな話をしたんだろう。


「結果から言うとさ……
 とは何も無かったって。
 本当に酔って潰れたを介抱しただけだって言われた。
 その時にこのホテルの事も教えられたんだ。」

うん、その通りだよ。

声を大にしてそう言いたかったけれど、家康の『黙って聞いてて』という言葉を忠実に守り、私は何度も大きく頷くだけだ。

「俺と秀吉さんが幼馴染みだって……聞いた?」

もう一度しっかりと頷く。

「そっか……。
 隠したかった訳じゃないけど、
 自分の過去を思い出したくなくて言えなかった。
 ごめん……。」

そして今度は大きく首を振った私を見る家康の目が、ホッと安堵したように和らいだ。


「秀吉さんは絶対に嘘を吐く人じゃない。
 だから秀吉さんが『とは何も無い』って言うなら
 それは心から信じられる。
 だけどどうしても……
 と秀吉さんがこういうホテルに入ったっていうのが
 引っ掛かって……モヤモヤして………」

それで私をここに、この部屋に連れて来たの?

秀吉さんに嫉妬して、私を激しく抱いたの?


どうしよう……私、おかしいのかな?

……………凄く、嬉しいよ。
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