第20章 Silent Jealousy【イケメン戦国】
「家康……
ソレ………何?」
「ホント、こういうホテルって便利だね。
こんなモノを自販機で買えるなんてさ。」
私の震える声と、家康の弾む声。
全然噛み合っていない不協和音そのものだ。
「今度こそを満足させてあげるよ。
だからホラ……四つん這い。」
「や……だ…」
「怖いの、?
大丈夫、安心して。
俺がいっぱいイカせてあげる。」
「いや……いや…だ……」
ベッドの上で寝転んだままジリジリと身体を捩って距離を取ろうとする私を、家康はいとも簡単に陥落させる。
「……
俺の事、嫌いになった?」
「ちが……う…」
「俺みたいな男が、に愛して欲しいなんて……
間違ってたのかな?」
「違うよ……家康。」
「愛してるんだ、。
俺を……信じて。」
「………ッ!」
家康は狡いよ。
そんな切なく掠れた声で、そんな哀しそうな表情で私の心も雁字搦めにするなんて。
だから……
気が付いたら私……
家康に言われた通り四つん這いになって、小さく震えてた。