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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第20章 Silent Jealousy【イケメン戦国】


そして素早い動作で私の身体を組み敷く家康。

私の腰を跨いで乗っかる家康の重みに、身体を捩る事さえままならない。

「家康……どうしてこんな事……」

「は?
 別に構わないでしょ?
 俺とは付き合ってるんだし。」

「そうじゃなくて……」

「何?」

「ちゃんと話をさせて。
 私…家康に……」

「もう黙って。
 …………舌、噛むよ。」

「んっっ……」


唐突に塞がれる唇。

その乱暴さに首を傾けて逃げようとしても、家康の唇と舌は執拗に追って来る。

奪われる呼吸に滲む涙。

理不尽さと息苦しさに両拳で家康の胸や肩を叩き抗えば、上体を起こした家康が艶やかに微笑みながら片手でネクタイを解いた。

「……じっとしてなよ。」

そして余りにも容易く、私の両手首はその趣味の良いネクタイによって雁字搦めに拘束されてしまう。

………こんな家康、初めてだ。

私を抱く時はいつだってあんなに優しかったのに。

もうどんな言葉を掛ければいいのか分からずに、カタカタと震えて固まる私を見下ろす家康は

「怯えるも凄く可愛い。
 ……堪らないな。」

そう言って一度唇を舐めた後、いきなり私のスカートを捲り上げた。


「やっ……やだ!
 止めて、家康!!
 こんなのイヤッ!!」

太腿の間に入った家康の身体が、脚を閉じる事を許さない。

「コレって……
 こんなにピッタリしてるんだ。
 面倒臭いから……いいよね?」

何の事を言っているのか、理解する間も与えられないまま

ビイイイイィィィィッッーーー……

私の穿いているストッキングが無惨な音を発てる。
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