第17章 Coquettish game【イケメン戦国】
翌朝、俺はさんの元へ朝食を持って行く。
「おはよう、さん。
入っても大丈夫?」
廊下から声を掛けると
「佐助くん?
大丈夫だよ。」
と、思いの外明るい声で返事が返って来た。
俺は御膳を片手に部屋に入って、既に身支度を整えて縁側に座っていたさんへ近付き
「これ、朝御飯。」
そう言いながら御膳をさんの傍らに置く。
「わあ、持って来てくれたの?
ありがとう。」
その俺を見上げる眩しい笑顔にちょっと鼓動を弾ませて、俺もさんの隣に腰を下ろした。
昨夜の激しい乱れようなんて全く想像出来ない程に、さんはいつもと変わらず可憐で愛らしい。
昨夜の事は全部夢だったんじゃ……なんて思ってはみるものの、俺の下半身に残る気怠さがそれは夢では無いと如実に物語っているんだ。
「さん。
身体は大丈夫?
………辛くない?」
俺の言いたい事を具体的に察知したんだろうな。
「う……うん。
……大丈夫。」
さんはボッと火が出そうなくらいに顔を真っ赤にして俯いた。
あれだけの無茶をさせたんだ。
さんの身体が心配なのは勿論だけど、でも俺にはもっと他に聞きたい事がある。