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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第17章 Coquettish game【イケメン戦国】


「頑張ったね、。」

信玄様はそのままさんを労わるようにギュウ…っと抱き締める。

立て続けに絶頂を経験したさんは流石にもうヘトヘトみたいだ……けれど

「なあ、?
 もう……無理かい?
 もう受け入れられないかな?」

信玄様はまだ追い込みをかける。

身体も心もドロドロになってしまったさんを、冷静になってしまう前に更にもっと…と溶かしちゃうつもりなんだ。

案の定さんも蕩けた表情で思考も覚束無い様子だ。


これが甲斐の虎、武田信玄の本髄なのかもしれないな。

周りの状況を細部まで完璧に把握して、決して強襲では無く真綿で締め上げる如くジワジワと搦め取る。

そう、相手が信玄様の掌中に堕ちてしまったと気付いた時には、既に手遅れなんだ。


俺の考えを肯定するかのように、信玄様は一気に畳み掛けた。

「……ここにはまだ君を抱きたいと
 腹の底から湧き出る灼熱を抑え切れない奴が居るよ。
 ほら、見てごらん。」

「………え?」

口角を上げた信玄様の視線を追ったさんの目が………

「あ……」

再度怒張してしまったモノを、自らの右手で扱いている幸村を捉える。


ゆーきーむーらー……

君ってヤツは……

何てグッドタイミングなんだ!

だってほら、さんの目が如何にも物欲しそうに潤んで来ちゃってるし!

それにしてもさんを突き上げながら、幸村の状態にまでしっかりと目を配っていた信玄様は……

やっぱり背筋が凍る程に怖過ぎるよ。
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