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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第17章 Coquettish game【イケメン戦国】


少し悔し気に唇を噛んだ謙信様はさんをそっと畳に寝かせてから徐に立ち上がった。

「…………っ!」

その瞬間、俺と幸村と……そしてさんも一点を見つめて息を飲む。


何なんですか、謙信様。

その股間で聳り立つ凶悪なモノは!?


デカイ………デカ過ぎる!

コレが所謂『馬並み』って言われるヤツですか?

いや、実は謙信様とは何度か一緒に湯浴みした事もあるし、ついさっきだって全裸を見てる。

確かに立派だとは思っていたけどエレクトすると、そんなにも狂暴さを増すなんて。

うん、ソレは流石にさんの小さな身体では受け入れるのは無理かも………

俺がそう思ったのと同時に信玄様が躊躇いがちに口を開いた。

「あー……まあ、そういう事なんだ。
 謙信は昔からこの所為で中々女性を抱くのが難しくてなー。」

「俺としてもを抱きたいと強く思っている。
 だが、に辛い思いはさせたくないのだ。
 だから……俺には…出来ぬ。」

全てを諦めたような儚い笑みを浮かべた謙信様……

あっ……さん、今キュンってしたね?

もうホント、キュンって音が聞こえるくらいの表情で謙信様を見上げてる。

「私……大丈夫…ですから。
 謙信様………来て。」

うわあ……さん、君は天使なのかい?

確かにあの謙信様の表情を見たら母性本能……とはちょっと違うかもしれないけど、とにかく受け入れてあげたくなっちゃうよな。

「…………良いのか、。」

「はい。
 抱いて下さい……謙信様。」

涙に濡れたまま優しく微笑んださんを見て、今度は男達全員がズキュンってなったのは間違い無い。

そして当然謙信様はさんに覆い被さり

「……辛ければ言え。
 直ぐに止める。」

そう言って額にそっと口付けた。
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