第17章 Coquettish game【イケメン戦国】
グッタリしたまま時折ピクンと動くだけのさんが流石に心配になったのか
「おい……大丈夫か?」
幸村はさんの両手首の拘束を止めて、その桜色に染まった頬を撫でる。
その時、信玄様がフラリと立ち上がり……
真打ち登場か!?と逸る俺に聞こえて来たのは予想外の言葉だった。
「幸、をもっと悦がらせてやってくれないか?」
「はっ?
俺が?」
真打ち登場にはまだ早かったか…。
明白にドギマギする幸村を、信玄様は追い込むように誘導していく。
「そう、幸の武骨な指で……」
「俺の……指…」
「に潮を噴かせてやってくれ。」
………信玄様、ダイレクト過ぎます。
でも幸村の顔は一気に火が着いたように赤くなり、ゴクリと喉仏が上下した。
ああ…ここからまたさんの一層淫靡な姿を見られるんだね。
頼んだよ……幸村。