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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第17章 Coquettish game【イケメン戦国】


「んーー…ー?
 此所……溢れてきちゃってるぞ?」

「ひゃあっっ…!」

信玄様の長い指がさんのアソコを軽く擽ると、俺の耳にまでもくちゃっ…という粘着質な音が届いた。

「ん?
 気持ち良いのかい?
 じゃあもっと可愛がって……」


「……止めろ、信玄。」


突然に聞こえた謙信様の低く冷たい声にゾクリとする。

でも謙信様は少し乱暴に信玄様の肩を掴んでその場所から退かし屈み込むと

「先ずは……俺からだ。」

そう言ってさんの膝を信玄様から奪った。


「あ……佐助…くん…」

ここで初めてさんの視線が最初から膝を正したまま微動だにしない俺を捉える。

『必ず君を守る』って言ったのに何も言わず、何もしない俺を責めてる?

………ううん、違うよね。

さんの表情は、許可を請うているんだ。

俺からのGOサイン待ち?

ホント……律儀で可愛い人だな、君って。

だから俺は小さく頷いてキッパリと言った。

「さん……凄く、綺麗だよ。」



「さあ、。
 君を愛して止まない俺達に……
 思い切り淫らに乱れる姿を見せてくれ。」

まるで開会宣言の様に響き渡った信玄様の艶声に絡め取られた俺達の狂宴は、こうして始まったんだ。
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