第15章 爛熟の刻【薄桜鬼】
「どうした?」
「………見たいの。」
「何をだ?」
「本当の……不知火さんを…」
俺の鼓動がどくんと一つ大きく鳴った。
の言ってる意味が解せないワケじゃ無ェ。
いや、当然には全てを見せておく可きなんだろうな。
俺は呼吸法を変え、自分の身体中の細胞を変化させてみせる。
そうすれば黒かった長い髪は全て銀髪になり、瞳は金色に輝き出した。
そして額からは二本の短い角が飛び出している。
そんな姿を目にしたは、俺の腕の中で息を飲んだ。
「………怖ェか、?」
「不知火さん………
凄く、綺麗。」
俺の銀髪に指を絡めながら頬を染めて囁くに、次は俺が息を飲む番だった。
「ははッ……
やっぱり手前ェとは離れられる気がしねェ。」
「離さないで、ずっと。」
「ああ……生涯離さねェ。」
再び唇を重ね、お互いの身体を弄り合い始めれば俺の一物は律儀に反応する。
どうやらも同じみてェだ。
自分で気付いているのかいないのか……
焦れた様にもぞもぞと太腿を擦り合わせていた。
「……風間の言った事、忘れてねェよな?」
「なぁに?」
「鬼は人間とは比べ物にならない能力を持っている…ってヤツだ。」
「うん、覚えてるよ。
それが…?」
「そんな呑気な顔してっと後悔するぞ。
良く考えてみろよ。
精力も……だぜ?」
「………っ!」
途端にの顔は火が着いた様に真っ赤になり、俺はそんな可愛い姿に一層煽られる。
「覚悟すンだな、。
今夜も寝かせてやれねェぞ。」