第15章 爛熟の刻【薄桜鬼】
「ああっ……ぅ…あ…」
「凄ェな、。
もうトロットロになってやがる。
そんなに気持ちイイか?」
「ん……気持ちいっ…
ね…もっと……」
「もっと…?
もっとどうして欲しいんだ?」
「もっと……奥……」
「もっと奥を弄って欲しいのかァ?」
「ん……ん……」
胡座を掻いた不知火の膝の上に、背後から抱き抱えられた状態で腰を下ろしたが身悶えて居る。
襦袢は身に着けたまま大きく足を開き、その濡れそぼった中心には後ろから回り込んだ不知火の左手があった。
不知火の節榑立った長い指がの中をぐちゅぐちゅと掻き回す様が俺にも丸見えだ。
そしては俺の存在に気付いているのかいないのか……
全く俺を見る事もせず、不知火から与えられる悦楽に全身を震わせされるがままになっている。
「ははッ……堪んねえな。」
不知火がの左耳に唇を寄せべろりと舐め上げると
「ひ…ぃっ……」
短い悲鳴を上げたの中からごぽりっ…と愛液が溢れ出し、不知火の左手をぐっしょりと濡らした。
どうして俺は身動ぎもせず、不知火に啼かされるを無言で凝視しているのか……
どうして不知火の腕からを取り戻す事をしないのか……
俺が動けない理由は唯一つ。
俺の目前では不知火の右手に握られた拳銃の銃口が、のこめかみにぴたりと張り付いていた。