第14章 God bless you【ドリフターズ】

「あのオカマ野郎ッッ！
　いつか絶対殺ス！！」

サン・ジェルミさんの去って行った方向を睨みながら、物騒な事を言う『空神様』の手は、何故か私の身体を包んでいる毛布を剥いで行く。

「あ……あの…直さん？」

「ヤラないとは言ってねェ！」

「……え？」

「あのオカマ野郎に唆されたみたいで癪だが、
　もう一回……いや何度だってとヤリてェ。
　………構わねェか？」

熱を孕ませて潤んだ目で訴えて来る『空神様』。

既に全裸に剥かれた私の肌を這う『空神様』の手は限り無く優しくて……

だから私もにっこりと笑って頷いた。

「はい。
　直さんとなら、何度でも。」

その途端に『空神様』の顔がぐっと近付き、お互いの唇が触れるか触れないかの距離で囁く。


「だから何編言わせりゃ気が済むんだ、コノヤロウ！
　可愛過ぎンだよ、は。」