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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第2章 徒桜【るろうに剣心】


「そうか………。
 では少しの間、耐えてくれ。」

俺は翠の身体を手離し上体を起こすと、繋がっている部分を見つめた。

「厭らしいな……。
 お前のここは俺の物を咥えて離さない。」

先ずは言葉で翠を責め立てる。

案の定、顔を真っ赤に染めた翠の中が大きく収縮し俺を搾り上げた。

「………動くぞ。」

翠の細い腰を両手で支え固定させてから思い切り穿つ。

「ひっ……ああっっ………」

悲鳴と呼ぶに相応しい声を上げた翠に俺の胸は痛んだが、それとは裏腹に身体に感じる快感は増して行く。

「すまない……翠。
 ……………すまない。」

謝罪の言葉を口にしながらもぱんぱんと乾いた音を響かせて俺は腰を打ち付け続けた。

「……っ…………ふ……」

こんな状況に在っても翠は俺を気遣っているのか、苦痛を感じさせる声を上げまいと唇を噛んで耐えている。


大丈夫だ………翠。

直ぐに終わる。

お前の狭い膣内で擦られている俺の牡茎はもう限界なんだからな。


背筋を這い上がる快感に俺は打ち震え、吐精感が抑えられない。

「翠……もう果ててしまいそうだ。
 …………良いか?」

「んっ………はい……」

「このまま……中に………」

「はい……蒼紫様……」

「………くっ…ああ……」

そのまま最奥に全てを吐き出すとその熱を感じたのか、翠もびくびくと身体を震わせた。

愛おしい女を抱くという行為が、こんなにも身体の快感以上に精神が満たされて行くという事を初めて知った気がする。

「翠……」

その圧倒的な幸福感から逃れ難くて俺は牡茎を抜く事もせず、また翠を力一杯抱き締めた。
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