第2章 徒桜【るろうに剣心】
今だ牡茎を扱き続ける翠の手をそっと外し、膝裏を持ち上げ大きく開脚させる。
その中心に牡茎の先端を宛てがい、くちくちと馴染ませてから啄むように口付けてやると翠の表情が安心したように緩んだ。
「………痛むぞ。」
そのまま先端を捩り込と
「んあっっ……」
びくんと跳ねた翠の身体が力強く強張って俺の浸入を阻む。
無理はさせたくない……だが俺だって翠が欲しくて堪らないんだ。
「翠…力を抜け。
………これでは進めない。」
少しでも翠の苦痛を和らげてやりたくて全身を擦ってやると、徐々に強張りが溶けて行き俺の浸入を受け入れ始めた。
緩慢な動作で腰を沈め、時間を掛けて最奥に達した所で身体を密着させて翠を抱き締める。
「全部入った。……分かるか?」
「はい………」
「翠の中が全て俺で埋まっている。
………感じるか?」
「はい……蒼紫様。」
勝手に動き出してしまいそうな腰を翠に押し付け何とか耐えていると、翠の両腕が俺の背中に回り耳元に甘い声が囁かれた。
「とても……幸せです。」
「……っ!」
翠の中で大人しくさせている牡茎がぴくりと反応した。
「そんな可愛い事を言うな。
……我慢出来なくなる。」
翠は回した腕に力を込め一層身体を密着させて来る。
その行為が了解の合図なのだと俺は受け取った。
「…………良いのか?」
それでも僅かな不安を払拭する為に問い掛けると、翠はまるで強請むようにこくこくと何度も小さく頷いた。
「……………ああ……」
歓喜から沸き出した吐息を漏らした俺は、そのままの体勢で弛々と腰を使う。
繋がっている部分から微かな水音が聞こえる。
翠が俺を拒んでいない事が証明されたような気がして、知らず知らずのうちに穿つ速度が上がってしまう。
「翠…大丈夫か?
辛くは無いか?」
「はい……大丈夫…です。」
苦しそうに眉を寄せながらも翠は微笑んでくれた。
相も変わらずのその儚げな笑顔が益々俺を煽っている事を……
お前は気付いていないのか?