第11章 狂った三日月夜【薄桜鬼】
「いやあああっ……!」
「止めろっ……総司っ!」
の悲鳴も俺の怒号も、総司の耳には聞こえていないのか。
総司には全く躊躇う様子が無い。
「ああ、凄いね。
ぐちゃぐちゃだよ、ちゃんの此所。」
「嫌……嫌ぁ……お願い、沖田さん………」
涙声で訴えるの姿に一層笑みを深める総司を見て、俺の背筋を冷たい汗が伝う。
どうすれば良い?
一体どうすれば総司を止められるんだ?
必死で考えを巡らせている間にも、総司の所業は鬼畜さを増幅させて行った。
「此所、左之さんにも見てもらおうよ……ね。」
そう言って総司はの身体を転がし、その秘部を俺に向けると、まるで見せ付けるように更にの両脚を開かせる。
「い…嫌だ……見ないで。
左之助さん……見ないでぇ……」
の其所は見る所か、これ迄俺が散々愛してきた部分だ。
今更俺に見られる事を恥じる筈もねえ。
だけどこんな風に総司に辱しめられている事がには耐えられないんだろう。
勿論、俺だってそうだ。
遂にはひくひくと噦り上げ始めた。
「あーあ……泣いちゃった。」
そんな総司の言い種に、俺の怒りが沸点に達する。
「総司………手前ぇ………」
無意識にぎちぎちと身体を揺すってみても、床柱を噛ませて括られた後ろ手はびくともしない。
「そんなに怒らないでよ、左之さん。
じっとしていてくれないと………」
そう言った総司の右手がの首に掛かった。
「こんな細い首……簡単に折れちゃうからね。」
総司は笑顔のままだったが、その目は何処までも冷たい。
俺はこの目を知っていた。
一欠片の躊躇も無く、あっさりと人を斬る時の総司の目だ。
息を飲んだ俺は、脱け出そうと身を捩るのを止めた。