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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第10章 Messy Lover【イケメン戦国】


「………はあ………」

艶やかな吐息の中に混じって囁かれる私の名前。

くちくちと湿った音を発て扱き上げられる牡茎。

………否応無く私は昂って行く。

愛おしくて堪らない人が目の前に居て、少し手を伸ばせば触れられるのに………

どうしてお互いが自分で自分を慰めているの?

そんな倒錯的な行為が益々自分を追い込んで行った。

「ね……家康…
 もう……達っちゃいそ……」

「うん……俺も。」

そう言った家康は少し腰を浮かし、その先端を私の唇に添わせる。

「、今度は此所で……受け止めてくれる?」

切な気に目を細める家康が本当に愛おしい。

私は返事をする代わりに、微笑みながら薄く口を開き舌を差し出した。

「ああっ……嬉しいよ、。
 んっ……出る。
 出すからねっ………くぅ…」

ぼたぼたと吐き出された家康の生温かい白濁が舌に拡がり、私は溢して仕舞わぬ様に急いで喉へ流し込む。

「はあ……飲んでくれたんだね、。
 ありがとう。
 ………愛してる。」

そして……嬉しそうに笑う家康に見守られながら、私も今夜三度目の絶頂を迎えた。
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