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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第10章 Messy Lover【イケメン戦国】


低く囁かれたその言葉に私が目を瞬かせると

「ほら………。」

家康の手に導かれて、自分の指が其所に宛がわれてしまう。

「の悦い様にして。」

「嫌……出来ないよ……。」

「それじゃあ何時までも楽になれないよ。
 大丈夫……ちゃんと見ててあげるから。」

見られてるから出来ないのに……。

でもその羞恥すら掻き消してしまう程の欲望が私を襲う。

「ほら……。
 …………見せて?」

家康の艶やかな声が響き、遂に私の箍が外れた。

「んっ……んんっっ…」

くちゅくちゅと音を発てて自分の指で秘裂を擦り、喘ぎ声を上げる。

そんな自分の姿が悍ましくて泣き出しそうになってしまうけれど、それでもこの快楽には抗えない。

暫くその行為を続けていると、また家康が言葉で私を操り出す。

「ねえ……。
 そんな入口だけで良いの?
 中も熱いんでしょ?」

「そ……そんな…………」

「辛そうなは見たくないな。
 だから、もっと………乱れて見せて。」

家康の言葉は妖術の様だ。

私の全てを搦め取って、容易く操ってしまう。

そして私の指はあっさりと自分の中に沈み込んでいった。
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