第9章 朧月【イケメン戦国】
「まだ足りぬ。
もう一度だ、。」
の中に吐き出した信長様の一物は全く萎える事無く、再びまたその身体を愛し始めた。
既に何度も絶頂を迎えていたは朦朧とし、揺さ振られるままにそれを受け入れる。
まだ俺への懲罰は終わらないのか?
いくら『本当の』を覚ったとは言え、愛する女が他の男に突き上げられる様を見続けるのは決して愉快じゃねえ。
そんな事を思いながら与え続けられる苦痛に耐えていると、の視線が俺に向けられているのに気付く。
その目は熱に浮かされた様にぼんやりと潤んではいるが、確かに俺を見つめていた。
「………?」
俺は無意識に名前を呟いてしまう。
するとは妖艶に微笑んだ。
まるで勝ち誇る様なその笑顔………
ああ、そうか。
そういう事か。
「最後にもう一度だけ信長様に会いたい。」
あれはお前が繰り出した最後の賭けだったんだな。
俺の手の中から逃げ出す為の……
信長様の元に戻る為の……
お前の賭けだったんだ。
俺はまんまとその賭けに嵌まったって訳か。
見事だぜ……。
完全に嵌められたってのに清々しい程に全く恨む気にもならねえ。
それ所か歴戦の俺を軽々と手玉に取る……そんなお前が益々愛おしい位だ。
もう俺がお前を手に入れるなんて事は金輪際無いけどな。