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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第9章 朧月【イケメン戦国】


「もう完全に蕩けているではないか。
 俺が欲しくて堪らぬのだな。
 良し……くれてやる。」

言うや否や、信長様の一物が一気にの中に埋め込まれた。

「ああっ………」

はその衝撃に背中を反らせてびくびくと痙攣を繰り返す。

「ふん………
 挿れただけで達したか?
 だがまだこれからだ。
 さあ、何度でも果てて見せろ。」

粘着質な水音を響かせて信長様は激しくを突き上げ始める。

「あっ……駄目。
 駄目ですっ……信長様ぁ………」

「駄目?
 何を言っている。
 ここはこんなに悦がっているではないか。」

繋がっている部分に伸ばされた信長様の指先が秘芽を擦ると

「いやあっ………いやっ……」

は悲鳴の様な声を上げ、激しく身を捩った。


これじゃあ俺がにした事と同じじゃ無いのか?

そう思ったが…………違う。

圧倒的に違うのは………

「嫌だ」と言うの表情だ。

俺に突き上げられた時は只々悲壮に溢れていたの表情が、今は頬を桜色に上気させ歓喜に満ちている。

そして何よりも確かに今のは美しい。

これ迄見て来たどんなより美しい。

『俺に愛されるがどれ程美しいのか……』

ああ、全く信長様の言う通りだ。

これが『本当の』なんだ。

昨夜、俺が手に入れたと思った『本当の』は偽者だったって訳だ。

俺が欲しくて堪らなかったは、信長様が傍に居なければ……

信長様に触れられて居なければいけなかったんだ。

負け惜しみでも何でも無く、俺は漸くそう覚る事が出来た自分に満足すらしていた。
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