第9章 朧月【イケメン戦国】
今もそうなんだろう。
の身体だけは正直に反応している。
俺をぐいぐいと締め付けて限界を促しやがる。
「ああ……堪らねえ。
………くそっ!」
の中から一物を抜き出し、俺はその先端をの顔に向け一気に吐き出した。
白く艶やかな頬に俺の白濁が飛び散り、その瞬間には不快そうに眉を顰めた。
だが、それだけだった。
泣きもせず怒りもせず、虚ろな目は空を彷徨っている。
「ここまでされても知らん顔かよ。」
荒い呼吸を繰り返す俺の指が、の頬に滴る白濁をそこに塗り広げる。
くちゃ…と響いた粘着質な音が、絶頂を迎えたばかりなのに何故か俺の虚しさを増幅させた。